[日商簿記2級] 勉強法①

日商簿記検定

「日商簿記3級に合格したので、日商簿記2級に挑戦したい。」

「経理の仕事に就職、転職したい。」

そう思っている人はいますか。

私も簿記3級に合格してから、もっと簿記について学びたいと思ったのが、2級挑戦のきっかけでした。

私は仕事をしながら勉強して、不合格も経験しました。でも、不合格後、もう1度自分を奮い立たせて、勉強して、最終的に合格できました。

そこで今回は、これから簿記2級に挑戦してみたいと思っている方や、勉強がしんどくなっている方に、受験経験を共有して、それが少しでも参考になればと思っています。

内容は、何回かに分けて書いていきたいと思いますので、全て読んでいただけると嬉しいです。

本記事では、簿記2級の試験内容の確認と、合格に向けた戦略について執筆しています。

日商簿記2級 試験内容

はじめに簿記2級の試験内容についてざっと確認しておきます。

2級の試験時間は90分で、5つの大門があり、大門3までが商業簿記、残りの大門2つが工業簿記になります。

それぞれの出題項目は、

大門1 商業簿記:「仕訳」

大門2 商業簿記:「連結財務諸表や株主資本変動書の作成等」

大門3 商業簿記:「貸借対照表や損益計算書等の財務諸表の作成」

大門4 工業簿記:「仕訳」、「個別原価計算or総合原価計算等」

大門5 工業簿記:「標準原価計算」、「直接原価計算」、「CVP分析」等

です。

簿記2級は範囲も3級よりはるかに広く、難易度も高いです。

そのため、合格を目指すなら効率よく、そして粘り強く勉強をしていく必要があります。

簿記2級に合格するための戦略

次に、私が立てた簿記2級合格に向けた戦略についてお伝えします。

私は6月に簿記3級に合格して、すぐに簿記2級の勉強をはじめました。

実際のところ、私は勉強開始3ヶ月後の9月にネット試験を受験し、その時は51点で不合格でした。

その1ヶ月後の10月に再びネット試験を受験し、74点で合格しました。

今回は、最初の受験までの戦略を主に書き、使用教材や不合格後の戦略は別途、書きたいと思います。

戦略①:目標の設定

まず、受験にあたり、いつまでに合格したいのかという目標を立てました。

私は、目標設定はとても重要だと思っています。

なぜなら、それによって、1日にどれくらい勉強して、1ヶ月たった頃にはどれくらいマスターできていればいいのかの指標になるからです。

私の目標はというと、勉強を開始した当初に設定した目標が、「遅くても同年11月の統一試験に合格する」で、

あわよくば、

「それまでにネット試験で合格する」

です。

つまり5ヶ月以内で全範囲をマスターするという目標を立て、そのためにはどうすればよいかを

考えました。

戦略②:簿記の教科書を見て、内容を把握する

次に戦略①を踏まえて、実際に簿記2級ではどのようなことを勉強するのかを把握しました。

ここでは、各論点の分量の多寡や問題とかをなんとなく見る感じで大丈夫です。

見終わったら、どういう順番で勉強をはじめるか決めましょう。

例えば、私は性格的に、分量が少ないものをたくさんマスターして、できることが増えたことに対して達成感がわく一方、飽きっぽいところもあるので、分量が多い範囲や難しいところを最初からやるのは苦痛です。

そのため、私は分量が少ないところや、3級の論点の延長にある部分から勉強することにしました。

例えば、上記にあたる論点としては、

「株式の発行」、「手形取引」、「商品売買」、「研究開発費・ソフトウェア」

などです。

また、3級でも学ぶ1つに「固定資産」もありますが、2級では、「定率法」、「生産高比例法」等の新しい減価償却の方法(3級では「定額法」のみ)や「固定資産の除却」、「固定資産の廃棄」、「固定資産圧縮損」等の新しい論点が多く、分量もかなりあります。

そのため、私は「固定資産」は、後からやることにしました。

このように、自分がどのように勉強をしていけば、はかどりそうかを考えてやると、少しやりやすくなるのではないかと思います。

戦略③:商業簿記と工業簿記、どちらを先にやるか

「商業簿記と工業簿記どちらからやるべきか」

これは難しい問題です。

私の場合は商業簿記からはじめましたが、それでよかったと思っています。

先ほども書いたとおり、商業簿記は3級の延長の論点が一定数あります。

なので、商業簿記の方がとっつきやすさがあります。

一方で工業簿記は、はじめて学ぶものばかりなので、

何をやっているのか理解するまでに時間がかかります。

実際、私の場合、工業簿記は、はじめの方は、かなり苦戦して、何回か繰り返して、やっと理解できた論点が多かったです。

そのため、私の経験からは、商業簿記からはじめて、

商業簿記の範囲をある程度終えたら、工業簿記に入ることをおすすめします。

私の場合は、商業簿記の最難関である、「連結会計」と「税効果会計」を除く、

全範囲の基本的な仕訳をある程度、理解できるようになってから工業簿記をはじめました。

さいごに:心構え

簿記2級を勉強していく中で、心にとめておいて欲しいことがあります。

それは

「我慢して勉強を続けるしかない段階が必ずくる」

ということです。

商業簿記に加えて、工業簿記の勉強をはじめ、ある程度勉強を継続していった時に、こんな壁にぶつかります。

・「工業簿記を中心に勉強していたら、商業簿記でやったことをすっかり忘れてしまった。(その逆   も)」

・「前も同じ範囲をやったのに、もう忘れてしまった。」

私自身もこの壁を何度も経験しました。

最初にも書いたとおり、簿記2級は範囲も広く、難易度もかなり高いです。

なので、前に勉強したことを忘れてしまったり、なかなか問題が解けるようにならず、嫌になってきてしまうかもしれません。

そこで、1つ意識すべき点を伝えたいと思います。

それは、「とりあえず、何周も繰り返して、必ず勉強を継続する」です。

精神論的なアドバイスで、あまりいいアドバイスになってないと思われてしまいそうですが、これは本当に大切だと思います。

私もやったところを何回も忘れてしまったこともあったし、商業簿記がある程度完成したから、工業簿記に移って、そのあと商業簿記に戻ってきたら、見事にほとんど忘れてしまったといった経験を繰り返していました。

我慢の期間が続き、本当に心が折れそうになりました。

でも、合格してから感じたことですが、やはり簿記2級は数回やっただけではできるようになりません。

できるまで何十回もやる必要があると思います。

私もわかない範囲を毎日復習して、なんとか定着させようと努力しました。

5回でだめなら、10回、それでもだめなら20回と、とにかくやり続けました。

こうして回数をこなしていくうちに、ある時、急にできるようになりました。

なので、本当に数をこなすしかないです。

ただ、見方を変えれば、数をこなせば必ずできるようになります。

最後は精神論的なアドバイスになってしまいましたが、これが2級に合格するために、一番重要なことかもしれません。

ぜひ、最後まで諦めずに、合格を勝ち取ってください。

今回はこれで以上になります。

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