「簿記2級の試験に落ちてしまってつらい。」
このように思っている方はいらっしゃいますか。
私も、1回目の受験は51点で落ちてしまい、とても落ち込みました。
それでも、もう1度戦略を練り直して、毎日一生懸命勉強して、2回目の試験で合格することができました。
今回はその経験を共有できたらと思っています。
1回目の受験の反省
まず、1回目の受験を終えた後、振り返りを行いました。
私の1回目の受験の得点は以下の通りでした。
大門1 16/20点
大門2 8/20点
大門3 6/20点
大門4 18/28点
大門5 3/12点
まず、よかった点は、大門1がしっかりとれていることです。この落とした1問は問題集でやったことのない問題でしたので、落としても仕方がないという印象でした。
しかし、それ以外で満足できるところはありませんでした。
例えば、工業簿記は目標の満点にはほど遠く、大門2、3も半分以下というひどい点数です。
これを踏まえて何がよくなかったのかを分析し、次の結論に至りました。
1、大問2、3をおろそかにしすぎた。
2、工業簿記で知識があやふやなまま望んでしまった論点がいくつかあった。
(特に第5問のCVP分析)
3、全体的に演習不足だった。⇒仕訳はできるけど、財務諸表に転記できない。
4、70点合格というギリギリの目標を立てた。⇒他で落としたときに即不合格になってしまう。
このような反省を踏まえ、2回目の受験では戦略も変えて、演習量も増やさないといけないと感じました。
合格に向けての戦略の練り直し
このような反省を踏まえ、新たな戦略を立てたので、それを紹介したいと思います。
・1つ目は、「仕訳の演習量を増やす」です。例えば、私は固定資産(2級範囲の定率法や生産高比例 法)、有価証券の売却や評価、外貨建て取引などが苦手でした。
これらの苦手意識をなくすために、頻繁に仕訳問題を解いて、なるべく忘れないようにする必要があると思いました。
・2つ目は、「第2問を得点源にする」という目標を立てました。実際、私は1回目の受験までに、必要な連結修正仕訳自体は理解できていました。
しかし、圧倒的に足りなかったのは、連結財務省表の作成です。
つまり、連結修正仕訳はできるんだけど、転記ができない状況でした。
そのため、これを克服すれば、第2問で得点できると考えました。
・3つ目は、「第5問で問題を見た瞬間に解法を思いつけるくらいまでに、演習量を積む」です。
特にCVP分析が苦手だったので、それの克服と、標準原価計算、直接原価計算がどうもしっくり理解
できていない状況だったので、圧倒的な演習量をこなす必要があると思いました。
これらを踏まえて、前回は70点合格を目指しましたが、ケアレスミスを補うために、80点を目標に設定しました。
勉強方法
戦略を立てたら、それを実行するのみです。私は戦略に基づいて、以下のように勉強をしていきました。
まず、苦手な範囲の仕訳と連結修正仕訳の転記の勉強をメインに行いました。それと同時にCVP分析を
頻繁に解いていきました。
また、勉強量を増やさざるを得なかったので、会社以外の時間のほとんどを費やすことになりました。
私の場合、通勤時間で往復1時間程度確保できたので、その間は、ふくしままさゆきさんの動画で苦手な範囲の講義を視聴しました。
そして、昼の休憩時間は軽い食事で済ませ、30分から45分間、第5問(標準原価計算、直接原価計算、CVP分析)の勉強をしました。
そして、帰ってからは、動画で視聴した範囲の仕訳と連結修正仕訳の転記の勉強を約2時間程度しました。
このように、弱点やさらに伸ばしたいところの論点を毎日交互に勉強していきました。
2回目の受験
不合格から1ヶ月後、再び受験に申し込みをしました。
この1ヶ月間、仕訳を完璧にし、連結修正仕訳の演習も十分にこなし、工業簿記で満点を取れるくらいまでに、一生懸命勉強しました。
その結果、74点で合格することができました。
さらに、私が立てた戦略通りに得点をすることができていたのです。
得点は以下の通りでした。
大門1 16/20点
大門2 14/20点
大門3 8/20点
大門4 24/28点
大門5 12/12点
きっちり仕訳で点を取り、連結会計でも7割の得点を取り、工業簿記は1問ミスという、理想的な形で
合格することができました。
いかかでしたでしょうか。
私自身、4ヶ月間に及ぶ、簿記2級の勉強は本当に大変でしたが、挫折も乗り越え、手にした合格は、本当に嬉しかったです。
ぜひ、簿記2級を勉強している方は、最後まで諦めずに、勉強を続けてみてください。
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